産地訪問

シャンパーニュ出張報告 ~シャンパン消費国それぞれのお国柄 (営業 田中 琴音)

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シャンパーニュ出張報告 ~シャンパン消費国それぞれのお国柄 (営業 田中 琴音)

7月のシャンパーニュ出張の際、“Les Expeditions de Vins de Champagne en 2012”というシャンパーニュの出荷に関する様々なデータが記載されている興味深い資料を入手しました。シャンパーニュ委員会が生産者向けに発行している資料で、国別の輸出量とそのランキングだけでなく、いろいろな角度からシャンパーニュの輸出数量をデータ化しており、実際の数値から世界のシャンパーニュ市場の動向を見ることが出来ました。 まず始めに目にとまったのが、過去10年間のメゾン、レコルタン、協同組合の出荷比率です。<表①>で2003年から2012年の10年間のメゾン、レコルタン、協同組合別の出荷量とそれぞれの割合を見ることが出来ます。 この10年間に日本ではレコルタンへの注目度が徐々に高まってきたので、世界的にも同じような傾向にあり、元詰めを始める生産者も少しずつ増えているのではないかと期待しましたが、出荷本数ベースで見る限りメゾン、レコルタン、協同組合のそれぞれの占める割合は10年間でほとんど変化が見られません。やはり世界中で引き合いの多いシャンパーニュは元詰めをしなくとも、

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スペイン出張報告 ~スペイン最大級のワインフェア“Fenavin”で、リアス・バイシャスの白ワインを探してきました (営業 寺坂 和也)

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スペイン出張報告 ~スペイン最大級のワインフェア“Fenavin”で、リアス・バイシャスの白ワインを探してきました (営業 寺坂 和也)

皆さん、こんにちは。スペイン担当の寺坂です。 5月に初めてスペインに行き、2年に1度シウダ・レアルで開催されるスペイン最大規模のワインフェア“Fenavin”でリアス・バイシャスのワインを集中的に試飲してきました。 何故リアス・バイシャスなのか? 今年4月、私同様スペイン担当である戸谷のニュースレターにて、リアス・バイシャスを始め、リベイロ、リベイラ・サクラと、ガリシア地区全体の説明をさせて頂きました。リアス・バイシャスはアルバリーニョを中心とした白ワインを、リベイロはトレイシャドゥーラを中心とした白ワインを、リベイラ・サクラはメンシアを中心とした赤ワインをそれぞれ生産しています。今回の目的はあくまで白ワインなので、リアス・バイシャスとリベイロ中心の試飲となりました。 特にリアス・バイシャスに関しては、ここ 20年で産業としてのワイン生産が発展し、産地全体の品質が向上してきています。フィラディスも優位性の高いスペインの白ワイン産地としてこれまでずっと注目してきました。しかしながら、リアス・バイシャスのワインでいいな、と思うものは、他の産地に比べ価格が高めのものがほとんど、反面、価

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2012ヴィンテージ ボルドー・プリムール報告 (営業 古川 康子)

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2012ヴィンテージ ボルドー・プリムール報告 (営業 古川 康子)

4月の第2週、2012ヴィンテージのボルドー・プリムール試飲会が行われました。 ユニオン・デ・グランクリュ・ド・ボルドー(UGCB)によると、67か国約5,800人の参加があり、昨年より7%増加しました。私自身は昨年参加しなかった為、2年ぶりのプリムールとなりました。そのグレイトヴィンテージであった 2010年よりは14%減少。偉大年にしか興味のないアメリカ人の姿が圧倒的に減ったように感じましたが、その通り全体の 70%がフランス国内からの来場者でした。2009年、2010年の様な活況は無く、シャトーの中にはティスティング会場を以前よりも縮小しているところもあるくらいです。何とも分かりやすい、もうひとつのヴィンテージ風景です。 2012年ヴィンテージ情報 何故ボルドー・プリムールへ行くか?もちろん、その年のシャトーの動向を知り、品質を見極め、買付をするのが第一義ですが、その最も大きな副産物として“ヴィンテージを知る”ということがあります。このたった 1週間の試飲のために、各シャトーは立派なリーフレットを作成しています。そこにはシャトーの説明にとどまらず、 1年間の詳細な気象データ、

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ドメニコ・クレリコ氏が語るモダン・バローロ35年の変遷 (営業 青山 マルコ)

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ドメニコ・クレリコ氏が語るモダン・バローロ35年の変遷 (営業 青山 マルコ)

皆さん、こんにちは。フィラディスイタリア担当の青山です。 今回はフィラディスイタリアワインの看板ワイナリー ドメニコ・クレリコ氏の来日セミナーの内容をレポートさせて頂きます。 意外ではありますが、実は今回が初来日だったドメニコ氏。今まで本人から語られることのなかった『1980年代のモダン・バローロの誕生から現在の彼のワイン造り』と、そこから伝わってくる一環した彼のワイン造りへの哲学を、セミナーに参加出来なかった多くの方にお伝えしたいと強く思っています。 伝統を打ち破る 1976年に父親から家業である農家を継いだことが、ドメニコをワイン造りに向かわせる第一歩でした。もともと彼が生まれ育ったランゲ地方はピエンモンテの中でも貧しい地域で、彼の家も細々と農作物を育て家畜を飼って生計を立てる農家でした。しかし彼は家業を引き継いだ際、このまま父親と同じように豚や鶏を飼って生計を立てるより、自身がとても興味があったワイン造りに挑戦しようと決意したのです。彼はその時すでにピエモンテの、ロエロの、そしてランゲの土地の可能性を強く信じ、今までにないワイン造りへの情熱に燃えていたのです。こうしてドメニ

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Vinitaly報告 ~土着品種ペコリーノを復活させた初の生産者サン・サヴィーノ (営業 青山 マルコ)

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Vinitaly報告 ~土着品種ペコリーノを復活させた初の生産者サン・サヴィーノ (営業 青山 マルコ)

ドメニコ・クレリコ氏来日に先立ち、今年もヴィニタリーに行ってきました。 例年にないくらい寒く、会場があるヴェローナ周辺のブドウの生育も遅いようでした。 さて、ヴィニタリーといえば、ある意味『ワインのお祭り』です。元々業者用の展示会ですが、最近ではワインと各ワイナリーのブースで出される美味しいおつまみを楽しみに来場する一般消費者も増えており、出展を見送る遠方の生真面目な小規模生産者も少なくありません。しかしそんな中、ヴィニタリーには参加しないにも関わらず、熱意を伝えに私たちに会いに来てくれた生産者がいました。今回は彼ら、マルケ州のサン・サヴィーノについてお話したいと思います。 マルケ州の有名な白と言えばペコリーノです。2011ヴィンテージからこの品種を用いたOffidaのアペラシオンがD.O.C.G.に昇格しました。一方、サン・サヴィーノはガンベロ・ロッソにて、マルケのペコリーノ初のトレ・ビッキエリを獲得した生産者です。 地域の代表品種とそのトップ生産者。しかし、ペコリーノとサン・サヴィーノの間には、それだけではない関係がありました。もしかすると、サン・サヴィーノがいなければ、いま

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カリフォリニア出張報告 ~ナパヴァレーの今~ (営業 加藤 武)

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カリフォリニア出張報告 ~ナパヴァレーの今~ (営業 加藤 武)

今年に入ってようやくフィラディス初のニューワールドワインをリリースする事が出来ました。 新世界のピノ・ノワールやシャルドネでありながらエレガントさを併せ持つこれらのワインは、お蔭様で発売から大変ご好評を頂いています。そしてこれらのワインのご案内を始めた時から、たくさんの方々に「カベルネはやらないの?」というお言葉を頂きました。 前回はフランス、特にブルゴーニュの価格高騰をきっかけに、ブルゴーニュを多く扱うフィラディスからの新しいご提案として、カリフォルニア、オレゴンのワインをご紹介するに至りましたが、皆様のお言葉から改めてアメリカに対する期待を感じるようになりました。 もともとピノ・ノワールの次はカベルネもご案内したいと考えていましたが、多くのご期待になるべく早く応えたいと思い、今回そのカベルネを探しに再度カリフォルニアに行ってきました。最近はワシントン州でも優れたカベルネが多く造られていますが、まずはカリフォルニア。その中でも絶対に外せない産地となるのが、やはり世界的にも高い評価を受け多数の傑作を生み出すナパヴァレーです。よって今回はナパヴァレーに集中してワイナリーを回ってきまし

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スペイン出張報告 ~リアス・バイシャスにいってきました~ (営業 戸谷 良子)

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スペイン出張報告 ~リアス・バイシャスにいってきました~ (営業 戸谷 良子)

皆さんこんにちは。スペイン担当の戸谷です。 今回はスペイン北西にあるスペイン最高の白ワインの産地として名高いガリシア州に行ってきました。 なぜガリシアへ?? 序文に記した通り、『スペインの白ワインならガリシア地方』というのは、スペインワインを扱うお店であれば、ちょっとした常識なのかもしれません。しかし、何故その場所が優れているのかと問われるとすぐに答えることができません。この目と舌で確かめたいと思ったことが出発地点でした。 みなさんの中でもスペイン白の優良産地、と言えばRias Baixas(リアス・バイシャス)と認識されている方が多いと思います。更に近年その近隣のD.O.で、面白いブレンドの白ワインが造られているRibeiro(リベイロ)、またブルゴーニュのピノ・ノワールのような柔らかいメンシアが造られているRibeira Sacra(リベイラ・サクラ)にも注目が集まっています。 ガリシア州内には2012年までに5つの「ワイン原産地」(D.O.Denominacion de Origen)が認められていますが、今回はその中で最も行きたかったこの3つのD.O.に絞って訪問してき

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シャンパーニュの裏事情、そしてフィラディスがご提供するシャンパーニュ (営業 田中 琴音)

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シャンパーニュの裏事情、そしてフィラディスがご提供するシャンパーニュ (営業 田中 琴音)

皆さん、こんにちは。フィラディスのシャンパーニュ担当、田中です。 今回は、シャンパーニュ地方を訪問して見えてきた裏事情ともいえるシャンパーニュの実状をお伝えしたいと思います。 シャンパーニュの実状 ■なぜシャンパーニュではドメーヌが発展しないのか?■ シャンパーニュ地方ではレコルタン・マニュピュランと言われるドメーヌが非常に少なく、流通しているシャンパーニュの多くはネゴシアンのものだということは皆さん周知のことだと思います。約19,000軒あるシャンパーニュの栽培農家のうち、栽培から醸造、瓶詰めまでを行うレコルタン・マニュピュランは僅か2,200軒しかありません。優れたドメーヌが尊重されるワインの世界で、なぜシャンパーニュではドメーヌが極端に少なく、ネゴシアンが多くを占めているのでしょうか? シャンパーニュは熟成期間が長い為、ワインを現金に換えるまでに通常のワインよりも時間がかかり、元詰めを始めるには栽培農家にとって金銭的負担が大きくなります。一方で彼らは村ごとに定められた同一価格でブドウを売ることができ、毎年安定した収入が得られる為、敢えてリスクを抱えて元詰めを始める必要がな

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クオリティーワイン生産者バイオグラフィー 【イタリア】Nec-Otium & Cru: Chale クリスチャン・パタ

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クオリティーワイン生産者バイオグラフィー 【イタリア】Nec-Otium & Cru: Chale クリスチャン・パタ

残念ながらオフヴィンテージの1968年の8月22日、私はウディーネに生まれました。トレヴィーゾで古典を学び、その後ヴェネツィアとミラノの大学で哲学を学んでいましたが、1991年、父の突然の死により状況は一変しました。義務としてというのは語弊がありますが、彼の仕事を継ぐことになったのです。 父はフランスワインとイタリアワインに心からの情熱を注ぐエキスパートであり、小規模生産者のワインをイタリア国内のレストランやワインショップに販売するのを生業としていました。彼はまた、私にとって食とワインの師でもありました。 時を同じくして、ミアーニのエンツォ・ポントーニとの親交が始まりました。彼は私の父の最後の発掘ともいうべき男で、1987年のメルロや1988年のロッソなど初期のすばらしい作品を元詰めし始めたばかりでした。私たちはどちらも自身の仕事を始めたばかりでしたが、2人で協力すれば素晴らしいワインを造ることができる、これがチャンスだ、とお互いに感じていました。資金がないことも含め、私たちは本当に似ているところが多かったのです。 そこで私はフリウリの小規模生産者(ミアーニ、 ボルゴ・デル・ティ

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イタリア出張報告① ~ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを4つのエリアに分けてみると (営業 青山 マルコ)

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イタリア出張報告① ~ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを4つのエリアに分けてみると (営業 青山 マルコ)

フィラディスのイタリアワイン担当、青山マルコです。東京のイタリアンレストランを中心に担当させて頂いていますので、私のことをご存知ない方も多いと思います。簡単な自己紹介ですが、イタリア人の父と日本人の母を親に持つ、世間で言うところの“ハーフ”と言う存在で、外見はほぼ日本人にしか見られませんが、イタリア語を話すことは全く問題ありません。 帰郷と称して、という訳ではもちろんありませんが、イタリア担当として、イタリア出張に行って来ました。 訪問先は、トスカーナとカンパーニャ、フリウリのフィラディス取扱い生産者及び、新たにクオリティーワインのラインナップに加わることが決定している生産者を訪問し、関係強化と情報収集。同時に、今後皆さんに紹介すべき新たな生産者の開拓も兼ねていましたので、皆さんにそれらをご案内できる日が楽しみです。 さて今回は、特に私のお気に入りでもある『ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ』についてお話したいと思います。日本のイタリアワイン好きなら必ず知っているトスカーナ州。ですが、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノのエリアによるテイストの違いまでは意外と知られていません。今回の訪問

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イタリア出張報告② ~本当に巨人だったエンツォ・ポントーニ (営業 青山 マルコ)

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イタリア出張報告② ~本当に巨人だったエンツォ・ポントーニ (営業 青山 マルコ)

ゆるやかな時間の中で生きる男、エンツォ・ポントーニ トスカーナ訪問後、一路カンパーニャへ。その後フリウリへ移動し、今回の出張で最も楽しみにしていたフィラディス取扱い生産者、クロアットでお馴染みのミアーニ当主エンツォ・ポントーニ氏に会って感じたことをお伝えしたいと思います。 ミアーニと言えばイタリアワインの中でカルト的な存在として有名であり、地元ブットリオ在住の人でも、容易に手にすることはできない幻のワインの一つとして知られています。今回のアポイントを入れるにあたって、間を取り持ったクル・チャーレのクリスチャンからも、「畑作業を第一に考えているエンツォと約束を取り付けるのは容易じゃないよ」と言われていました。ポントーニ氏は時期・天候によっては畑から動かないのだそうです。 アポイントの時間ぴったりにワイナリーに到着し、待つこと30分。大きな音を立てて爆走する一台の白のランボルギーニが私たちの前に現れました。一人乗り用のランボルギーニ…?? それは紛れもなくランボルギーニ社製の耕運機ではないですか!この耕運機は、かなり前から生産されていません。車重が現在のものと比べ軽く、畑に負担を掛け

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