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世界におけるバルクワインの位置付けと日本の現状(バイヤー 山田篤典)

コラム

世界におけるバルクワインの位置付けと日本の現状(バイヤー 山田篤典)

バルクワイン概要 ①バルクワインとは バルクワイン(Bulk Wine)は読んで字のごとくBulk=大量なワインで、ボトルに入った状態ではなく液体の状態で大量に輸入されて、消費国でボトリングし販売されるワインのことを指します。 日本ではまだまだ一般的と認知はされていませんが、実は世界のワイン生産量の32%(2022年、金額ベースでは7%)を占めている重要なカテゴリーの一つです。 オランダで開催されるWBWEやアメリカで行われるIWBSSなどバルク専門の展示会も世界では開催されています。 ②バルクワインの輸入フロー ボトルワインとバルクワインでは輸入フローが大きく異なります。 ボトル輸入の場合は、既に製品化されたワインを選定し、コンテナにボトルの状態で搬入して日本に輸入、到着後販売をすることが一般的です。 一方バルク輸入の場合は、まずは原酒の選定をします。一般的にこの段階ではまだ製品化されていないため、輸入者とワイナリーで相談しながらブレンドなどを行い、最適な味わいのスタイルや価格などを決定します。その後、ワインを液体の状態でコンテナに充填し、日本に輸入します。輸入した後に、

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京都で親しまれる冬の風物詩『京漬物』と ワインの相性とは?(広報 浅原 有里)

マリアージュ

京都で親しまれる冬の風物詩『京漬物』と ワインの相性とは?(広報 浅原 有里)

2024年初のマリアージュ実験のテーマは、まさに今が旬である京都を代表するお漬物「千枚漬」と「すぐき」、そして京風味の「奈良漬」です。 お漬物とひとくくりにされていますが、味わいはそれぞれ大きく異なります。日本酒やお茶との相性の良さは皆さまもご存知だと思いますが、果たしてワインにはマリアージュするのか?合うのであれば、どんなワインが良いのでしょうか? 今回は京都・錦小路に3つのお店を構え、全国にも直営店や販売店を持つ株式会社桝悟(ますご)様にご協力いただき、徹底的に検証してみました! 京漬物について 京漬物とは、可能な限り京都府産の野菜を使用し、京都で伝統的な製法により作られたお漬物のこと。野菜本来の持ち味を活かし、塩分控えめで作られており、千枚漬・すぐき・しば漬が三大漬物と称されます。今回は千枚漬とすぐきに加え、京風味に作られた奈良漬という三者三様の味わいのお漬物で実験を行いました。 千枚漬 京野菜のひとつである聖護院かぶらを利尻昆布とともに漬け込んだ冬の京漬物の代表です。ひと樽に漬け込むかぶらが千枚になるほど薄く削ったことから「千枚漬」と名付けられたと伝えられています

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ブドウ樹の病害と新しい対策について <中編>―カビ病、細菌病、ウイルス病―  (仕入れ担当 末冨 春菜)

コラム

ブドウ樹の病害と新しい対策について <中編>―カビ病、細菌病、ウイルス病― (仕入れ担当 末冨 春菜)

多くのワインメーカーが「素晴らしいワインは素晴らしいブドウから生まれる」とし、畑での作業に多くの時間を費やしています。このコラムでは全3回に分けて、畑にフォーカスし、生産者、そしてブドウ(樹)を脅かす病害とその最新の対策について見ていきたいと思います。 第1回は幹の感染症についてご紹介しました。今回はカビや細菌、ウイルスによって引き起こされる病気をご紹介します。 ①感染症を引き起こす病原体 人間、そして植物に影響を与える感染症は世界中に数多くありますが、主にウイルス、細菌、真菌(カビ)といった目に見えない病原体によって引き起こされています。これら病原体の違いを説明すると長くなってしまいますが、下記の表の通り、細胞性か非細胞性か、そして細胞性の中でも真核生物か原核生物※かで分かれていき、その基本構造、サイズ、感染・増殖方法などが異なります。 人間に病気を引き起こす病原体の大部分はウイルスや細菌ですが、ブドウを含むほとんどの植物病害(約85%)は、真菌(カビやキノコの仲間)によって引き起こされます。私たちがよく耳にする「べと病」「うどん粉病」などは真菌による病害ですね。 注釈:真

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未来へ託すブドウ栽培を考える(ソムリエ 織田 楽さん寄稿)

コラム

未来へ託すブドウ栽培を考える(ソムリエ 織田 楽さん寄稿)

「Firadis Wine Column プロ」にて今年春よりコラムを寄稿させていただいております織田楽です。前回まではイギリスをテーマに前後編でお届けしました。この回より、ブドウ栽培、ワイン醸造、またワインビジネスをテーマに掲げ、ワインを取り巻く世界を一緒に探っていけたらと思います。このコラムが皆様にとって少しでも新しい気付きのきっかけになりましたら幸いです。 環境への配慮や持続可能性の重要性が叫ばれる今日、ブドウ栽培においても畑での取り組みを今一度考える時期に差し掛かっていると言えます。従来型農法とも呼ばれる慣行農法(conventional viticulture)は化学肥料と合成農薬の使用に頼りながらブドウ畑を管理し、安定した収量確保と労働力の削減を可能としてきました。しかし、富栄養化*や土壌汚染が懸念されるという側面が問題視されています。 *海・湖沼・河川などの水域で、水中の栄養塩(窒素化合物やリンなど)が増え、貧栄養状態から富栄養状態へと移行する現象。富栄養化が進んだ過栄養状態の水域では、赤潮や青潮などの現象を二次的に引き起こす為、富栄養化は公害や環境問題として認識さ

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フィラディス ワインリスト研究 第5弾 後編 ~ O2 大竹智也ソムリエ & L’AS 光武聡ソムリエ ~

サービス

フィラディス ワインリスト研究 第5弾 後編 ~ O2 大竹智也ソムリエ & L’AS 光武聡ソムリエ ~

現在活躍中のソムリエお二人に、同一の料理テーマでワインリストを作成いただき、構成内容や選んだ基準、考え方などをじっくり覗いてみようという人気企画「フィラディスワインリスト研究」の第5弾。今回は後編のペアリング実践編をお届けします。 前編ではお二人のソムリエが選んだワインをご紹介しましたが、今号では実際に食事とワインを合わせた検証会の様子をレポートします。タイ料理の定番メニューとの相性はもちろんですが、お料理に合わせたワイン提案に定評があるお二人が、どのようにペアリングを考えているのかといったソムリエのお仕事の裏側までお話を伺ってまいりました。 ご協力:mango tree tokyo 様 大竹智也さん O2 ソムリエ 1993年生まれ、練馬区出身。調理師専門学校卒業後、神楽坂のイタリア郷土料理店で5年勤務。フランスにてバックパッカーの経験を経て、帰国後にO2のソムリエに就任。大津シェフの個性あふれるメニューに合わせてワインをセレクトしている。 O2 https://o2otsu.wixsite.com/o2info 光武聡さん L’AS シェフソムリエ 1986年

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またまたレアワインを発見! ノン・ヴィンテージのシャトー・マルゴーや、ピション・ラランドの「サン・ジュリアン」とは??(広報 浅原 有里)

ワイン解説

またまたレアワインを発見! ノン・ヴィンテージのシャトー・マルゴーや、ピション・ラランドの「サン・ジュリアン」とは??(広報 浅原 有里)

みなさま、こんにちは。 以前、KrugのクレマンやCh. Latourのロゼなど、激レアワインをご紹介しました*が、また新しいアイテムが手に入りましたのでご紹介したいと思います。 1つ目は、「Ch. Margaux Non Millesime」 です。なんと、Ch. Margauxの長い歴史の中で唯一のノン・ヴィンテージとなった1965年のワインです! 公式サイトによると、「1965年は、シャトー・マルゴーが誕生しなかった唯一の例です。ワインの品質は極めて平凡で、ほかのヴィンテージワインと混ぜ合わされ、結果、『シャトー・マルゴー・ノン・ミレジメ』が生産されることになりました。今の感覚では突飛な決断であるように思われるかもしれませんが、この時代の極めて困窮した状況をおそらく考慮すべきでしょう。」とのこと。 この年は収穫直前の9月に雨が降り続き、破滅的な天候だったようで、ブドウの実はすぐに悪化して「まっとうな収穫ができなかった。」と書かれていました。シャトーの無念さが伝わってくるようですね。。 そして、2つ目はこちら!Ch. Pichon Longueville Comtesse de

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【フィラディス ワインリスト研究 第5弾 前編 】~ O2 大竹智也ソムリエ & L`AS 光武聡ソムリエ ~

サービス

【フィラディス ワインリスト研究 第5弾 前編 】~ O2 大竹智也ソムリエ & L`AS 光武聡ソムリエ ~

今回のワインコラムプロは、現在活躍中のソムリエお二人に、同一の料理テーマでワインリストを作成いただき、構成内容や選んだ基準、考え方などをじっくり覗いてみようという人気企画「フィラディスワインリスト研究」の第5弾をお送りします。 ワインリストにはそれぞれのお店の個性が反映されるのはもちろんですが、何よりもワインセレクトを任されるソムリエの感性や哲学がそのまま投影されます。登場いただくお二人のソムリエがどのようにワインリストを作るのか、ぜひご注目ください! ※前編ではソムリエが選んだ仮想ワインリストをご紹介し、後編にて実際に食事とワインを合わせた結果をお届けします。 大竹智也さん O2 ソムリエ 1993年生まれ、練馬区出身。調理師専門学校卒業後、神楽坂のイタリア郷土料理店で5年勤務。フランスにてバックパッカーの経験を経て、帰国後にO2のソムリエに就任。大津シェフの個性あふれるメニューに合わせてワインをセレクトしている。 O2 https://o2otsu.wixsite.com/o2info 光武聡さん L’AS シェフソムリエ 1986年生まれ、東京都出身。代官山

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業界の中心地、ロンドンのオントレードの“今”とは?(ソムリエ 織田 楽さん寄稿)

コラム

業界の中心地、ロンドンのオントレードの“今”とは?(ソムリエ 織田 楽さん寄稿)

イギリスをテーマに前後編でお届けするこのコラム。前編ではワイン産地としてのイギリスを紹介いたしました。後編の今回はイギリス、その中でもロンドンに焦点を当てて、その*オントレード事情をワインの視点から探ってみます。 ワインリストの傾向、見逃せないワインビストロ、そしてワインの楽しみ方のトレンド、これらのテーマに触れながらロンドンのオントレードの今をお届けします。 *レストランやワインバーなど飲食店業種をオントレード、小売業種をオフトレードと呼ぶ ソムリエの多様さが織りなすバランス感覚 所変わればワイン変わる。ワインリストにはその国その街の特徴が随所に現れるものです。 国際化が進んだ今でも“ワイン業界の首都”と呼ばれるロンドンですが、歴史的にイギリスはボルドーやポルトとも深い関わりを持ち、古くからワインを産業として扱ってきました。自国に優良な生産地が無かったことも相まって、他国から輸入するワインをしっかりと品質で評価する文化が発達してきたのです(ワイン産出国はどうしても自国ワインを贔屓してしまいます)。イギリスで生まれたマスターオブワイン協会やWSETも、ルーツはギルド商会であり商

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なぜワインのプロは北海道を目指すのか? Case2:Ăn Đi オーナーソムリエ/ワインテイスター 大越 基裕さん

コラム

なぜワインのプロは北海道を目指すのか? Case2:Ăn Đi オーナーソムリエ/ワインテイスター 大越 基裕さん

近年日本ワインの最前線として注目を集める北海道。ワインのプロフェッショナル達もこぞって北海道でのワイン造りに参画しています。 ワイン造りにおける北海道の優位性は何か、どんな魅力があるのかについて、彼らへのインタビューを通じて紐解いていきたいと思います。 第2回目の今回は、モダンベトナムレストラン「Ăn Đi」のオーナーソムリエであり、ワインディレクターやテイスターとして活躍される大越基裕さんにお話を伺いました。 北海道北斗市文月にて、ワイン版パーマカルチャーの確立を目指す 3つのワイナリーと農泊施設がオープン予定 現在、北海道北斗市文月に新しいワイナリーや、農業体験やその土地ならではの食を楽しむことができる農泊施設の建設が進んでいることをご存知でしょうか? ワイナリーは道南地区のワインづくりを牽引してきた「農楽蔵(ノラクラ)」に、「Due Punti(ドゥエ・プンティ)」と「トロッコワイナリー」の3つです。そして大越さんが農泊施設を手がけます。農楽蔵とDue Puntiは今秋から、トロッコワイナリーは来年秋、農泊施設は2025年の夏以降の稼働を予定しています。 北斗市

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なぜワインのプロは北海道を目指すのか? Case1:レストラン マノワ 中村 豪志オーナーソムリエ

コラム

なぜワインのプロは北海道を目指すのか? Case1:レストラン マノワ 中村 豪志オーナーソムリエ

近年日本ワインの最前線として注目を集める北海道。ワインのプロフェッショナル達もこぞって北海道でのワイン造りに参画しています。 ワイン造りにおける北海道の優位性は何か、どんな魅力があるのかについて、彼らへのインタビューを通じて紐解いていきたいと思います。第1回目の今回は、「レストラン マノワ」オーナーソムリエの中村豪志さんにお話を伺いました。 北海道・道南地区が第二のブルゴーニュになる日を夢見て 北海道森町との出会い 中村さんのワイン造りへの挑戦はまだ始まったばかり。今年4月に北海道道南地区の森町(もりまち)に5haの畑を得て、5月にはピノ・ノワールとシャルドネの苗木を900本植樹し、ワイン用ブドウ栽培を開始しました。 日本随一のブドウとワインの産地である山梨県の出身の中村さんが、なぜ北海道の森町でワイン造りを行うことになったのか。そのきっかけを伺いました。 山梨県の山林が多い地域で生まれ育った中村さんですが、父親が日本第2位の高峰である北岳で山小屋を営むかたわら狩猟を行っていたこともあり、幼少期から手伝いをしているうちに自然とご自身もハンターとして父親の銃を受け継ぐことにな

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ワイン産地としてのイギリス 最新事情 (ソムリエ 織田 楽さん寄稿)

産地訪問

ワイン産地としてのイギリス 最新事情 (ソムリエ 織田 楽さん寄稿)

初めまして。この度「Firadis WINE COLUMプロ」にてワインコラムを寄稿させていただく事になりました織田楽です。現在イギリス、ロンドン郊外の三ツ星レストラン、ザ・ファット・ダック(The Fat Duck)にてソムリエをしております。 2010年に渡英するまで東京都内のレストランに勤務し、ロンドンに移り住んでからもソムリエとしてイギリスのワイン業界に携わっております。また2016年にWSET Diplomaを取得し、その後2019年よりマスターオブワイン・プログラム(Master of Wine Programme)に参加を致しました。 世界中のワインが集まり、最新情報の発信地でもあることからワイン業界の首都と呼ばれるロンドン。ここでの経験から得られた視点や観点をこのコラムを通してお伝えしていきます。これらの情報が少しでも皆さまの新しい発見のお手伝いになれれば嬉しいです。 初回はここイギリスをテーマに二部に分けてお届けします。前編の今回はワイン産地としてのイギリス、イギリスワインについて。次回後編では、イギリスのワイン事情、レストラン事情についてご紹介する予定です。 イ

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日本ワインの未来を担う″ウイルスフリー化苗″とは?   山梨大学ワイン科学研究センター 鈴木俊二教授 インタビュー

コラム

日本ワインの未来を担う″ウイルスフリー化苗″とは? 山梨大学ワイン科学研究センター 鈴木俊二教授 インタビュー

ワイン用ブドウの栽培において、ウイルスや病原菌による病害は生産者を悩ませる大きなファクターの一つです。 このニュースレターでも病害について特集するなど注目してきましたが、日本のワイン研究の草分けである山梨大学ワイン科学研究センターが産学連携によって“ウイルスフリー化苗”なるものを育て販売を開始していると耳にし、同大学の鈴木俊二教授に詳しいお話を伺いました。 ウイルス病とは? ブドウ樹に害をなすウイルスは数多くあり、その種類によって実が小さくなったり糖度が上がらなかったりと様々な障害を引き起こし、最終的には健康な樹よりも早く、10年ほどで枯れてしまうことがわかっています。 ウイルスは「遺伝子とタンパク質の囲い」という単純な構造の物体であり、カビや細菌のような生物ではありません。生物であれば農薬で代謝経路を阻害して阻止することが出来ますが、ウイルスは農薬では対処できず、またブドウ樹には免疫機能がないため、一度かかってしまうと枯れるのを待つか切るかしかありません。(厳密には人のウイルス感染のように対処薬を作ることは可能ですが、高額なので現実的ではなく行われていません。) 物体なの

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